運動能力を高めるには

#はじめに

 夏の暑さが本格化してきました。現在、活動の前にはWBGTを測定し、熱中症対策を進めています。また、「喉が渇いた時点で脱水症状」という言葉を子供達に伝え続けています。脱水の症状は健康に良くないだけでなく、筋肉の疲労や肉離れのほか、攣りやすくなったり、パフォーマンスが低下したりしてしまいます。健康で安全に練習するためにも、水分補給はかなり重要です。ぜひ、多めの水分を持ってくるようにしてください。

 さて、今回のテーマは「運動能力を高める」です。運動能力は遺伝の影響が大きいと言われています。足の速い両親からは、足の速い子が生まれやすいそうです。世界最速の男、ウサイン・ボルト選手の母親も元ランナーであり、ボルト選手本人も「かなりのものだった」と言っていたそうです。では、運動能力が低い子はどんなに頑張っても意味がないのでしょうか。実は運動能力には「子供の頃の運動体験」がとても重要なのです。遺伝の影響も吹き飛ばす、最も重要なポイントをまとめていきます。

#8歳時の過ごし方が重要?!

 自分が小さかった頃、学校から帰ってきてからの「遊び」は、近所の子と走り回ったり、友達と公園に集まって遊具で遊んだりしていました。また、暇さえあれば父親とキャッチボールをしたり、サッカーをしたりしており、その時の会話や父親のフォームを今でも鮮明に覚えています。あの時間がなかったら、まともにキャッチボールもできなかったし、早く走ることもできなかったと思います。

 人間は8歳の頃に「動作の習得」が最もしやすくなると言われています。走る・投げる・跳ぶ・バランスを取る・押すなど人間としての基本的な動作を身につけるには、小学校低学年あたりの過ごし方がとても大切だそうです。現在の「遊び」で真っ先に思い浮かぶのは、ゲームやパソコンなど運動以外のものではないでしょうか。もちろん、ゲームやパソコンも現代を生きていくために必要な力を養えるかもしれませんし、同じ年代の話題についていくことも大切です。でも、家にいる時間をずっと座って過ごすのは、少しもったいないように感じます。

ただのダッシュの練習も遊びながら行います。

#新しいことへの挑戦

 子供の頃の運動が大切なのはわかりました。では、何をしたらいいのでしょうか。これは自分の考えですが「初めての体験をたくさんしたもの勝ち」だと思っています。新しい経験は脳に刺激を与え、脳内の細胞同士のネットワークを広げていきます。これが動作の習得や知能の向上など脳の発達に繋がっていきます。男子新体操やチアリーディングの練習では、ブリッジ歩行やつま先歩き、倒立やスタンツなど、普段の生活で絶対にしない動作が多く含まれており、子供達の運動神経をたくさん刺激することができると思っています。クラブでの練習メニューには、そういった「小さな初めて」をたくさん取り入れています。その積み重ねが、運動能力を向上させ、やがて子供達の自信に繋がっていきます。

バランスを取るだけに見えますが、乗る側も支える側もたくさんのことを意識しています。

#最後に

 他にも運動だけでなく、旅行やキャンプ、読書や映画など、とにかく新鮮な活動をたくさん経験させることで、感受性が豊かになり、心身共に健康に過ごせるとも言われています。Central Glowとしても、体育館での練習だけでなく、何かイベントができたらなぁと密かに計画中です・・・。

 人間は年を重ねるごとに、新しいものに触れる機会が少なくなっていきます。悪い意味での慣れによって、段々と生活が単純なものになってしまいます。ですが、新しいことに興味をもって挑戦していくことで、より豊かな生活が送れると思っています。自分達自身がそのスタンスでいることで、子供達の見本になれればと思っています。

今後もみんなで高め合えるクラブを目指していきます!

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